読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産)を学ぶために書いているただの雑記。

MENU

「Airbnb(民泊)」による不動産投資革命。

投資-不動産投資 投資

f:id:tetsuduki:20151228195153j:plain

先日こんな記事を読んだのでご紹介したいと思います。

gendai.ismedia.jp

記事には、「銀行員はどんなに人に融資するのか?」という話が載っているのですが、個人的に気になったのは、これを話しているリアル半沢直樹こと、菅井敏之さん。

菅井さんはどうやら三井住友銀行を脱サラし、現在は家賃収入だけでも7000万円もあるとのことです。凄いですね。

先日銀行員で金融商品に自分で投資している人は少ないという記事を書きましたが、「不動産投資」をしている人はちらほらいます。不動産投資については銀行内でも規制されていませんし、「堅実」が好きな銀行員の性格にも合っているのでしょう。

ちなみに僕の銀行時代の友人の中にも、若くして物件を持っている人がいます。そういう訳で、今日はこの「不動産投資」について少し書きたいと思います。

そもそも銀行は融資する際に借り手のどこを見るのか?

冒頭の記事にもあるように、基本的に銀行が融資する際は、「お金を貸しても本当に返ってくるか?」を検討します。

なので、個人であれば、返済原資である収入(給与所得など)や資産(預貯金、有価証券、不動産など)等を見て総合的に判断します。

f:id:tetsuduki:20151228203531j:plain

もちろん、記事にあるように「見た目」も多少は大事だとは思いますが、極端な話、みすぼらしい格好で銀行に行っても、その銀行の口座に大量の現預金があったり、年収が高かったりすれば、お金を借りることはできるかと思います。

何故なら銀行も収益が欲しいからです。なので実際は、そこまで見た目は大事な要素ではなく、記事にもあるように、数字がほぼ全てかと思います。

これまでの不動産投資のビジネスモデル

不動産の話に戻りまして、銀行が物件を購入するための資金を融資する際、基本的にそのお金の返済原資は、購入した物件の家賃収入になります。

f:id:tetsuduki:20151228210052j:plain

例えば銀行から100万円を借りて、自己資金の200万円と合わせて300万円の不動産物件を買ったとします。そこに誰かが住み、毎月10万円の家賃収入が得られるとします。

金利等を勘案せず、収入を全部返済に充てるとすると、銀行から借りた100万円は10か月で返済できる計算になります。従来の不動産投資といえばこれでした。誰かがそこに住めば、毎月の家賃収入を得ることができるというビジネスモデルです。

Airbnbがもたらす新しいビジネスモデル

ですが近年ニュースでも騒がれているAirbnbは、この従来のビジネスモデルよりも、遥かにレバレッジの効いたビジネスモデルを提供しています。

Airbnbは、簡単に言うと「自分の家を貸し出す人向けのウェブサイト」です。約190カ国でサービスを展開し、80万以上の宿を提供している、時価総額1兆円の企業です。

このAirbnbを使うと何が起きるかというと、仮に1泊1万円で人を宿泊させる事ができた場合、1か月のうち20日誰かが泊まれば、収益は20万円上がります。

これはつまり、上手く運用できれば、従来の2倍・3倍の収益を上げることができ、2倍・3倍のペースで銀行に返済することもできるということです。

f:id:tetsuduki:20151228205333j:plain

もちろん水道光熱費等の諸経費が自己負担になったり、ゲスト(泊まる人)とのやり取りが発生したり、毎月泊まる人がいないかもしれないというリスクなどが出てきたりもしますが、色々とやりようはあります。

これは人によっては「当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、Airbnbのメリット・デメリットを書いている記事は良く見かけるのですが、この「従来の不動産投資よりも、更にレバレッジの効いた投資ができるようになった」部分については、あまりどの記事でも書かれていないように思われます。

「Airbnb」というと「民泊」や「転貸し」の問題、「副業」としての側面が強い点などが強調されがちですが、この「レバレッジ」という側面にフォーカスすると、ある意味不動産投資革命のようなことが起きているとも言えます。

現在は日本の法整備が追いついていなく、かなりグレーな状況のAirbnbですが、今後は恐らく規制が定められ、運用するのに許可等が必要になってきそうです。

不動産投資についてはまたちょくちょく書いていこうかと思います。

銀行の融資審査とカードローンの審査は別物

最後に余談ですが、銀行の融資担当者というと、何故かカードローンについて聞かれる事が多い気がしています。ですが、多くの銀行員は特段カードローンの審査に詳しくはありません。審査の部署にいるクレジットカード会社の人の方がよっぽど詳しいかと思います。

また、個人向けの住宅ローンと、企業向けの融資も当然ながら別ものですので、銀行員だからといって全てのローンや融資に詳しい訳ではありません。

もちろんそのような様々な部署や業務を経験している人も中にはいるとは思いますが、そんなに多くは無いでしょう。それでは今日はこの辺で。