元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産)を学ぶために書いているただの雑記。

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中国のクラウドファンディングとシャドーバンキングの成長性。

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タイトルにある「クラウドファンディング」ですが、以前の記事でもご紹介したように、クラウドファンディングには種類があります。

今日は「融資型のクラウウドファンディング(貸し手はオンラインでお金を貸し、借り手は借りたお金を利子を付けて返す)」について書きたいと思います。

オンライン融資について

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この「融資型のクラウドファンディング」に関しては、「クラウドレンディング」、「オンラインレンディング(融資)」、「P2Pレンディング」、「P2Cレンディング」、「ソーシャルレンディング」など、人によって呼び方が異なる気がします。

それぞれ意味が違うのですが、僕は取り合えずそれらを全て包含するものとして「オンライン融資」という単語を使っています。

以前からこの「オンライン融資」については世界中で盛り上がっているという記事をご紹介していますが、先日中国のオンライン融資に関する気になる記事を見かけたので、今回取り上げることにしました。

中国のオンライン融資市場は急成長

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カードBizと僕の勝手気ままログ : 中国クラウドレンディング18兆円

記事を少し抜粋すると、以下の内容が記載されています。

Wangdaizhijia.comのレポートによると、2015年中国本土でのクラウドレンディング融資総額が9,823億元(1,510億ドル:18兆円)になった。 

これは2014年対比288.6%増。2014年は2,528億元(387.7億ドル)だった。

中国には2,595件のクラウドレンディングサービス提供者がいる。2015年だけで1,020件の新規参入があった。

クラウドレンディングが伸びている理由は、銀行より借りやすいこと。投資家にとっては、銀行預金金利より高い利回りがもらえるからである。

以前ご紹介したBloombergの記事によると、「中国では2612のオンライン融資プラットフォームが11月時点で正常に稼働し、融資残高は4000億元(約7兆4200億円)を超える」とのことでしたので、参照するリソースやカウントする業者によって額が変わりそうですが、それにしても莫大な金額が中国で動いていることは確かなのでしょう。

中国経済の先行き不安は2016年になりより一層高まっている気はしますが、ふとこの急激な盛り上がりを見せるオンライン融資から、「シャドーバンキング」のことを思い出しました。

中国のシャドーバンキングも引き続き拡大中

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こちらの参考記事によると、2010年に中国人民銀行は景気の過熱を抑えるため、金融の引き締め策に踏み切りました。

これによって、事業を続けるための資金を銀行から借りられなくなった地方政府や企業が頼ったのが、銀行を介さない金融取引である「シャドーバンキング」だったとのことです。

地方政府傘下の投資会社が『理財商品』と呼ばれる金融商品を発行し、10%を超える高い利回りで投資家に販売して、資金を集め、地方政府はこの資金で都市開発などを続けてきたとのことです。

こうして地方政府や企業は、300兆円ものお金をシャドーバンキングを通して調達しましたが、借りたお金に10%もの利息を付けて返済することが困難になっているようです。

そのため、どのくらいのお金が返済不能になっているのか、今も実態がつかめない状態にあるようで、専門家によっては半分程度(150兆円)ほどの返済が不能(デフォルト)になるのではないかとも言われているようです。

シャドーバンキングの成長性

Don't Forget China's "Other" Spinning Plate: Trillions In Hidden Bad Debt | Zero Hedge

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シャドーバンキングに関するデータは無いかとちょっと調べてみましたが、どうやらこちらの記事によると着々と成長しているようではあります。

中国が今後とも世界で影響力を持つ国となることは間違いないですが、その一方で、一人っ子政策(人口)やシャドーバンキング(金融)の歪を抱えていることも、また確かでしょう。

中国のオンライン融資サービス例

中国のオンライン融資サービスはLufaxが最近話題ですが、こちらのサイトにいくつか有名なサイトがリスト化されていたのでご紹介します。

P2Pレンディング

SNS審査活用のローン

Welcome to Lenddo

ちなみにこの「オンライン融資サービス」に関して、僕が以前から注目しているのは「SNSを活用した審査」です。

以前はVouchをご紹介しましたが、こちらの2011年に設立された「Lenddo」も大分昔からSNSを活用した審査サービスを提供しています。

「Lenddo」はフィリピンの企業ですが、メキシコ・フィリピン・コロンビアなどの新興国のクレジットヒストリーの無い顧客に、小口のローンを提供しています。このようなSNSを活用した審査モデルは今後ますます増えていくのでしょう(参考記事)。

日本のオンライン融資サービスの成長性

news.infoseek.co.jp

最後にちょっと日本のオンライン融資サービスの状況についてもお伝えします。

以前の記事で、僕が2016年こそ流行ると予想した「ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)」ですが、クラウドバンクさんは2013年12月のオープンから約2年経った2016年1月に応募総額50億円を突破し、順調に規模を拡大していっているようです。

新しい投資のカタチ クラウドバンク

また、最近は全案件不動産担保付きのラッキーバンクや、融資型だけでなく不動産特化型クラウドファンディングサービス【OwnersBook】なども出てきていますので、その辺りもまた今度色々と調べようかと思っています。

ラッキーバンク

ソーシャルレンディングサービスの詳細についてはこちらの記事をご参照下さい。

それでは今日はこの辺で。