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元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産)を学ぶために書いているただの雑記。

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バンクとノンバンクの違い。破壊される日本のクレジットカード業界と競争が激化する決済領域。

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バンクとノンバンクという切り分けがあります。

バンク(Bank)は銀行のことですが、ノンバンクは以下のような会社のことを指します。

預金業務を行わず、銀行からの融資などによって調達した資金で与信業務を行う機関。

銀行は免許制であるのに対し、ノンバンクは貸金業規制法に基づく登録制で開業できる。

消費者金融、クレジット会社、信販会社などがこれにあたる。(引用元

要はプロミスなどの消費者金融、ニコスなどのクレジットカード会社、オリックスなどのリース会社のことを指します。

そして今回書こうと思う「クレジットカード業界」はこのノンバンクに分類されます。

ショッピング市場は成長中

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日本のクレジットカード業界に関しては、こちらの記事によるとショッピングの市場は年々成長しており、2014年時点で約46兆円とのことです。

記事にも記載されていますが、2020年のオリンピックに向けて、今後ますますクレジットカードの利用者や利用金額は増加していくように思われます。

また、こちらの記事によると、日本のクレジットカードでの決済比率は2014年時点で約15.6%とのことです。韓国の62%イギリスの29%などと比べても、確かにまだまだ成長の余地はあるように思われます。

一方、改正貸金業法によって、キャッシングの市場は年々減少しています。

キャッシング市場は減少中

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改正貸金業法とは?

多重債務を防ぐために、2010年6月に完全施行された法律のことです。

個人が借金できる総額を年収の3分の1に制限する「総量規制」が盛り込まれ、出資法の金利上限も29.2%から20%に引き下げられ、利息制限法による上限金利(15~20%)との間で矛盾が指摘されていた「グレーゾーン」が撤廃されたようです。(参考リンク

キャッシングとは?

クレジッドカードやキャッシュカードを利用して、 提携先のATMやキャッシュディスペンサーなどからお金を借りる事ができるサービスのことです。(参考リンク

要は、クレジットカードやキャッシュカードを通じて多額のお金を高金利で貸すことができなくなってしまったので、キャッシング領域においてはクレジットカード会社の収益が減少しているという話です。

クレジットカード会社の種類

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ちなみにクレジットカード会社には、下記のような種類があります。

イシュアー

イシュアーは「クレジットカードの発行会社」を指します。

アクワイアラー

アクワイアラーは「カードを利用できるお店(加盟店)の開拓や管理などを行う会社」を指します。ニコスや三井住友、楽天やイオンなどはイシュアー兼アクワイアラーのプレイヤーとなります。

ブランドホルダー

ブランドホルダーは、要は「VISA」や「MasterCard」などです。イシュアーやアクワイアラーに「VISA」というブランドを使って良いよ~という代わりに、彼らから多額の手数料をもらっています。「決済のインフラ」のようなイメージです。

ちなみに「JCB」や「AMEX」などは、イシュアー兼アクワイアラー兼ブランドホルダーのプレイヤーです。

AMEXは日本のクレジットカード業界のプレイヤーにとって参考になる点がいくつかあるので、今度ちょっと書こうかと思います。

競争が激化する決済領域でメインとなるのはどのサービス?

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話は戻りまして日本のクレジットカード業界に関してですが、恐らく多くの方がご存知の通り、SquareやPaypal、Google WalletやApple Pay等々の新しい決済手段によって、既に結構ディスラプトされています。

また、日本国内だけを覗いてみても、既存の三菱や三井住友などの大手カード会社に対して、新規に他業種から参入してきた楽天やイオンが凄まじい勢いで伸びているというのが現状です。

ちなみに楽天やイオンが伸びているのは、彼らは独自の商圏及び顧客基盤を持っているからです。

極端な話、楽天市場やイオンモールでカードを使ってもらって儲かれば良いので、銀行系よりもメリットのある特典をどんどんカードに付与することができます。

楽天カード

イオンカード

このような状況に対して既存の大手プレイヤーが何か手を打っているのかというと、残念ながら現状あまりそのような動きは見られないような気がしています。

ただ、既存プレイヤーにとって救いなのは、冒頭にご紹介したように市場自体が伸びている点です。今後ますます競争の激化が見込まれるこの「決済」領域ですが、将来的にどんなサービスがメインとなるのか、気になるところではあります。

クレジットカード業界について書かれた本というのはあまり無いように思われますが、個人的にはこちらの本は少し古いですが勉強になったので、そのような領域にご関心のある方にはお勧めしておきます。

クレジットカード関連の海外サービス

色々とクレジットカード業界について書きましたが、最後にクレジットカード関連の海外サービスについても少し書こうかと思います。

Coin

以前別の記事で多機能クレジットカードの「Plastc」をご紹介しましたが、こちらの「Coin」も同じジャンルで有名なサービスかと思います。

onlycoin.com

「Coin」は複数のクレジットカードやデビットカードなどの情報を、1枚にまとめて使えるカードです。

価格は現在107ドルで、ギフトカードやメンバーカードなどにも対応し、8枚までのデータを保存可能なようです。

2012年に米PayPal出身のエンジニア、カニシ・パラシャー氏がサンフランシスコで創業し、クラウドファンディング開始から40分以内に$50Kを調達したようです。

ただ、個人的には「Plastc」の方が魅力的かなぁという感じです。

参考記事

Final

getfinal.com

個人的に面白いと思ったのはこちらの「Final」というサービスです。

こちらの記事が上手くまとまっていたので、少し掻い摘んでご紹介します。

一般的なクレジットカードには、数ケタにも及ぶカード固有のナンバーが記載されていて、カードを使う際にはこの数字を入力する必要がある。

「Final」のカードにも、普通のクレジットカード同様、チップとPINコードが搭載されている。

通常なら、固有の数字の並び=カードナンバーを入力する手順となるが、「Final」の場合、カード利用のたびに新しいカードナンバーを作り出し、番号を“使い捨て”できるのだ。

つまり、それぞれの買い物や取引を独立させることで、万一、あるカード使用のときにカード詐欺に引っかかってしまったとしても、他の取引に影響が及ぶことを防いでくれる。

詐欺にあったとき、慌てて既存のカードを停止して再発行する手間も時間も不要になる。

確かにこのような仕組みであれば、詐欺防止になるような気がします。ただ、今後は生体認証技術も発達し、もはやこのようなPINコードという概念さえ無くなっていくのかもしれません。

それでは今日はこの辺で。