たまに金融系の資格に関して聞かれることがあるので書こうかと思います。多分学生や若手社会人向けの内容です。
僕自身は、サラリーマンとして生きていくなら自身のスキル証明のために資格はあった方が良いと思うのですが、別にそうで無いなら特にいらないと考えている派です。
もちろん医者や弁護士などの専門職を目指される方には必須なので、良い悪いとかそういう話ではないと思いますが。
資格より学位の流れ
まず先に、ついでなので良く議論される「MBA」に関しても少し書くとすると、大手金融機関の内部を見た経験から考えると、金融系の大企業で出世するためには有効なように思われます。
ただ、起業家や経営者として成功するために必須かと言われると、そうではないでしょう。ちなみにコンサルティングファームの役員層も「MBA」を持っていたり持っていなかったりするので、人によってバラバラです。
ただ、この「学位」の話になると、グーグルのラリー・ペイジが計算機科学の博士課程までいっていたり、セルゲイ・ブリンも修士号を持っていることは有名な話ですし、大学院卒でないと入れないような国際機関も多いかと思います。
ですので、割と簡単にとれる資格に時間を割くなら、個人的にはグローバルでも認められる大学院などに留学された方が良いような気がしています。
銀行員が良く学ぶ資格の例4つ
よく銀行員が取得しようとする資格には以下のようなものがあります。
ちなみに()内はググってでてきた勉強時間ですが、取得のしやすさ順に上から並べました。
- FP2級(400~600時間)
- 中小企業診断士(1000時間)
- 証券アナリスト(2000時間)
- 米国公認会計士(1500時間)
まずFP2級ですが、僕は銀行時代に取得しましたが、ビジネススキル的な観点ではそんなに役に立たないのであまりお勧めはしません。
中小企業診断士はビジネス用語とかの最低限の常識は身につくような気がしますが、実務でどこまで役立つのかは何とも言えません。
僕は以前中小企業診断士と一緒に働いたことがありますが、仕事はあまりできない人だったので、中小企業診断士にあまり良い印象はありません。
証券アナリストが投資スキルに直結する訳ではない
証券アナリストは金融業界での出世や、財務・経理・IRなどに所属する方々には結構役立つ印象ですが、それ以外の方にとっては特段不要かと思います。
また、株式投資などの投資は実践あるのみな気がしますし、取得したからといって直ぐに投資で勝てるようになる訳ではないでしょう。
米国公認会計士はキャリアの上では結構役立つかも
続いて、米国公認会計士もキャリアの上では結構役立つ印象で、コンサルや商社などでも持っている方がちらほらいる印象です。
ググった勉強時間は1500時間でしたが、ただそもそも英語ができないときついので、勉強を始める時のその人のレベルによるかと思います。
ちなみに優秀な元同期は、大体入行4~5年目?ぐらいでは、既にUSCPAや証券アナリストなどの金融のそこそこ難易度が高い資格は取得していたように思います。
金融系でお勧めの資格は?
本腰いれて「金融について学ぶぞ!」ということでしたら、日本ではやはり「公認会計士」ではないでしょうか。
実務面でもかなり役立つと思いますし。
金融系でおすすめの資格①:公認会計士
それか「税理士」ではないでしょうか。
事業承継や相続対策、富裕層の節税対策やらがありますので、「税理士」は今後もニーズがありそうな気がします。
金融系でおすすめの資格②:税理士
ちなみに銀行時代の友人いわく、金融業界でのグローバルキャリアを目指すなら「CFA(米国の証券アナリスト)」もお勧めできるとは言っていました。
ただ、当たり前ですが、公認会計士の平均勉強時間は3,000~5,000時間ですので、これらの資格を取得しようと勉強を始めるのであれば、かなりの覚悟が必要でしょう。
起業する前に勉強した方が良いこと
結論から言うと「特に無い」です。
色んなことを学ばないといけないですし、むしろ起業するなら金融系の資格より、今の時代ならプログラミングを学んだ方が絶対に良いです。
僕はTech AcademyとTech Campの両方を受講しましたが、完全オンラインで取り組みたい方にはTech Academy、教室に通いたい方にはTech Campがおすすめです。
おすすめプログラミングスクール①:TECH ACADEMY
TECH ACADEMYは、完全オンラインのプログラミングスクールです。基本的にはテキストを自習して、わからないところを都度Slackで質問する形式です。
TECH ACADEMYには、それなりに経験のある(30代以上?)、現役エンジニア講師が多かったような印象を受けます。
プログラミングの実務経験やエンジニアとしてのキャリアがある方に、色々と質問しながらカリキュラムをすすめていけますので、そのような自習スタイルで取り組みたい方にはおすすめです。
また、週2回ほどメンターとのオンラインミーティングもありますので、地方にお住いの方には良いサービスなのではないかなと思います。
公式サイト:https://techacademy.jp/
おすすめプログラミングスクール②:Tech Camp
続いて、Tech Campです。僕はかなり前に受講しましたが、教室に通って受講をしたい方にはTech Campはおすすめできます。
TECH CAMPは、教室で直接メンターに分からないところを質問できるのが良いと思います(オンラインでの受講も可能です)。
僕が通った時は渋谷しかなかったと思うんですが、最近では新宿、池袋、東京駅前、御茶ノ水、早稲田、名古屋、梅田などにありますので、都心にお住いの方には良いと思います。
コースや料金体系も変わったようで、今では入会費用128,000円+月額12,800円(初月無料)でWebサイト・Webサービス・アプリ・デザイン・AI・VRなどを学びたい放題のようです。
ですので、TECH CAMPは料金面ではかなりお得かと思います。
公式サイト:https://tech-camp.in/
本格的にプログラマーとしてやっていくことを目指すなら…
ただ、どちらを受講するにしても基礎を学ぶには良いのですが、本格的にプログラミングに取り組んでプログラマーを目指すのであれば、最初から就職支援などがあるコースを受講された方が良いでしょう。
テックキャンプではプログラマーの転職を目指すTECH::EXPERTというコース(教室受講orオンライン)も新しく開設していますので、そちらの受講を検討されても良いのではないでしょうか。
公式サイト:https://tech-camp.in/expert
誰もが勉強して損は無い資格は「簿記」
話が少しそれましたが、最後に、誰もが学んで損がない金融系の資格を強いて挙げるとしたら「簿記」かと思います。
確か最年少で東証一部に上場したリブセンスの村上さんも取得されていたように思いますし、流石に著名な経営者で財務諸表が読めない人はあまりいないような気がします。
以前銀行時代にバリバリ営業マンタイプのワンマン社長が経営する売上10億円ぐらいの中小企業を担当していましたが、財務を良く理解していない社長にお会いしたのはその方ぐらいだったように思います。
そういう場合は大抵信頼できる経理や財務担当がいるので、会社としては何とかなっているのですが、まあちょっと融資はしたくなくなります。
ちなみに財務諸表をさくっと理解するためによくおすすめされる書籍は「【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)」かと思います。
「簿記2級」は一般企業でも部署によっては役立ちますし、フリーランスや個人事業主を始めたり、起業する上でも財務諸表の知識はあって損することはありません。
ちなみに当たり前ですが簿記3級を学ばないと簿記2級の内容は分からないので、知識ゼロの方には3級からの学習をお勧めしておきます。
ただ個人的な意見を言うと、3級や2級などの簿記の資格は別に持っていても転職などでも大したアピールにもならないので、わざわざ受験しなくても学んで身に着いたら終了で良いかもしれません。
ちなみに最近はfreeeなどの便利なクラウド会計ソフトが出てきていますが、ああいう簡易な会計ソフトを使う時でさえも、さすがに簿記の知識が全くないと操作しづらいように思いますので、簿記は学んで損はないように思います。