元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産・仮想通貨)を学ぶために書いている雑記

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資金調達の種類4つとは?借り手と貸し手(銀行員)の感覚の違い

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資金調達

【2017年7月一部更新】

メルカリが84億円の資金調達をして話題になりましたので、今回は「資金調達」の種類4つに関してつらつら書いてみました。 

エクイティファイナンス、デッドファイナンス、クラウドファンディング、クラウドセール(ICO)についてです。

① エクイティファイナンス、②デッドファイナンス

jp.techcrunch.com

日本のスタートアップが行う資金調達は、基本的にエクイティファイナンスです。

つまりは、株式を発行することでベンチャーキャピタルなどから資本としてお金を調達するということです。

一方、地域の中小企業などは、デットファイナンスを行うことが多いです。

要は、銀行などから負債としてお金を借りるということです。

僕も銀行時代は「資金調達」という単語を聞くと「負債(いずれは利子をつけて銀行に返さないといけないお金)」をイメージしていたのですが、今はあまりそういう感覚は無くなったなぁとふと思いました。

メルカリの決算に関して

決算

冒頭のメルカリの話にですが、ネット上ではメルカリの「決算公告」に関して色々と書かれている記事を見かけるのですが、個人的には上記の決算公告を見ても正確に分析することはできないと思っています。

「販売管理費の大半が広告費であり、それを除けばすぐ黒字化する」、「広告費を削ったら売上は落ちる」などが良く見かけるコメントな気がします。

当たり前かもしれませんが、それらは販管費の内訳を見ないと誰も分かりません。

販管費の内どれだけ人件費に使われているのかも分からなければ、投下した広告費がどれだけ売上に寄与しているのかも、この決算を見ただけでは誰も分からないでしょう。

個人的には流動資産の内の現預金の割合とか、固定資産って17億も何持ってんだろ(自社ビルじゃないし)とか、流動負債には短期借入金が結構あるのかとかB/Sも気になりました。

サイトを見ると、資本金:125億5,020万円(資本準備金含む)となっていて、記事ではメルカリが外部から調達した資金は合計126億円に上るとのことだったので、借入も結構あるのかなぁ等々少し思いましたが、いずれにせよこの決算公告からでは分からないことが多いです。

中小企業に関しては、勘定科目の内訳や過去からの推移等々見ないと正確なことはエスパーでない限り誰も言えません。

ですが逆に言えば、それらの情報があれば、多分見解は同じになることが多いようにも思います。 

当然ですが、「簿価」として数字に現れない「価値(経営者の資質だったりブランドだったりその他もろもろの目に見えない価値)」を、VCの人などは見抜かないといけないので、財務諸表が全てではありませんが。

貸し手と借り手の感覚の違い

銀行

借り手と貸し手の「感覚」についても折角なので少し書こうと思うのですが、自分で会社を始めた今となっては84億円が凄まじい金額である事はわかるのですが、銀行員の時はいまいちその凄さが分かっていなかったように思います。

上場企業が取引先にあると、「今月は当座貸越で数十億円借ります~」みたいな話が良くあるので、その数十億円が非常に身近なもののように思えてきます。

次第に数千万円の案件が非常に小さい金額のように思えてしまい、最低でも億単位でないとモチベーションが下がるみたいな、今となってはあり得ないような感覚に至ります。

そんな訳で銀行の支店にいるおっさん達は、何十年と銀行にいてかなり感覚がずれてしまっていますので、何事にせよ話半分ぐらいで聞いてあげるのが良い気がします。

そして余談ですが、優良中小企業のオーナー一族というのも、投信やら保険やら債券やらに数億円を使うので、なかなか世間一般からは理解し難い感覚を持っている気がします。

ちなみに大体販売額の3%程度(1億円だったら300万円程度)が銀行に手数料収入として入るイメージです。

③ クラウドファンディング・ソーシャルレンディング

jp.techcrunch.com

資金調達に関しては、近年はクラウドファンディングでの資金調達(オンラインで不特定多数の個人から資金を調達)が有名になってきました。

ソーシャルレンディングも投資型(融資型)クラウドファンディングと言われることもありますので、ここに分類しても良いように思います。

また、ニュースにあるように最近ではクラウドファンディング事業者のCampfireが手数料を下げて、さらに目標金額を達成しなくても資金を受け取ることができる「All-In」の仕組みを採用されたようです。

家入氏は「そもそもの話で、プロジェクト単位のビジネスモデルから脱却しないといけない」とも語る。

 

さまざまなクラウドファンディングサービスの関係者とこれまで話して僕も感じでいるのだが、今のクラウドファンディングの大きな課題の1つは「プロジェクト」という切り出し方にあると思っている。

 

期間を設定したプロジェクトでお金を集めることはもちろん大事だ。しかしお金が集まり、商品(やサービス)が支援者に届けば終了。その後のコミュニケーションは途絶えてしまう。

この記事を読んでふと思ったのは、「Peertracks」のように無名のアーティストが発行したコインを、支援者が持ち続けることでつながりを作れるようなのは面白い気がしています。

日本でも似たようサービスは生まれるのか、それとも家入さんが何か更なる新しいアクションを起こしてくるのか、Campfireの今後は気になります。

④ クラウドセール・ICO

btcnews.jp

最後にクラウドセール(ICO)です。

ちなみにクラウドセールは2017年時点にてはICOと言われています。

ICOの詳細については別の記事に書きましたのでご参照ください。

クラウドセールに関しては、少し古いですがご関心のある方はこちらの記事を読まれた方が良いかと思います。

クラウドセール(Crowdsale)とは、開発者が独自に発行したトークン(コイン)をビットコイン払いで売りに出し、開発費を捻出する、暗号通貨を使った新しいタイプのクラウドファンディングです。

 

クラウドセール参加者は、ビットコインを使い世界中から少額でも参加できるだけでなく、トークンを購入することでプロジェクトをサポートすると同時に、プロダクトへの事前アクセスや特別な権利を得ることができます。

 

基本的にトークンはプラットフォームの燃料としての役割を果たしたり、プロダクトの一部だと説明されます。

仮想通貨に関しては移り変わりが早いので、法案も公開されたので、個人的にはますますこの界隈の今後は気になるところです。