元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産・仮想通貨)を学ぶために書いている雑記

MENU

フィンテックに銀行が取り組む理由は?三菱東京UFJ銀行の動き

SPONSORED LINK

フィンテック

【2017年7月更新】

本ブログは、個人的に気になるフィンテック(FinTech)やビットコイン、ブロックチェーン関連の事柄を紹介したり、投資(株式投資・FX・不動産・仮想通貨)関連のメモを書いたりしていく、自由気ままな平成生まれの元銀行員のブログです。

フィンテック(FinTech)とは何か?

フィンテックとは

まず、フィンテック(FinTech)とは金融(ファイナンス=Finance)」と「技術(テクノロジー=Technology)を合わせた言葉です。

近年は金融分野に強みを持つIT(情報技術)ベンチャー企業等を表す言葉にもなっているようで、つまりは「金融 × ITのサービス」を指すことが多いようです。

日本のフィンテックサービスの例

例えば日本では、以下のようなフィンテックサービスが出てきています。

近年、世界中でこの「フィンテック(FinTech)分野」への投資が盛んに行われており、ある種世界中でフィンテックブームとなっています。

このフィンテック(FinTech)の盛り上がりを証明する時によく用いられるのが、外資系コンサルティングファームのアクセンチュアの資料です。

2015年、アジア地域のFintech投資額は4200億円*

news.mynavi.jp

*1ドル=120円換算

こちらはアジア・パシフィックの記事ですが、少しアクセンチュアの資料を調べてみると以下の推移を辿っていることが分かりました。

これだけ見ると直近の伸びが凄まじいです。

FinTech分野への投資額と投資数の推移

  • 2013年:2億4,500万ドル(10件)
  • 2014年:7億6,700万ドル(103件) 
  • 2015年:35億ドル(122件)

ちなみに世界全体では2014年時点で「122億ドル(約1兆4640億円*)」の投資がなされているようです。

アジアの比率はまだ高くなく欧米が先行しておりますが、アジアも今後ますます伸びていくことかと思います。

三菱東京UFJ銀行などの銀行がFinTechに注力する理由

www.bk.mufg.jp

そんな中で三菱東京UFJ銀行などの銀行も、最近この「フィンテック(FinTech)」に注力しています。

例えば、「Fintech Challenge」というスタートアップを巻き込むイベントをやってみたり、「アクセラレータ(既にある企業の成長を加速させる支援)」を始めてみたりと、

www.bk.mufg.jp

色々と試行錯誤されているようです。

なぜ欧米に遅れて数年、今更ながら三菱さんがこういう取り組みを始めたかというと、恐らく自身でイノベーションを起こすことができないならば、育てて買収した方が良いという結論に至ったのでしょう。

このようにスタートアップのイノベーションを取り込むのは世界的なトレンドでもあります。

大企業がイノベーションを起こす手法では当たり前のことかもしれないのですが、ちょうど今年の年初に「銀行法の改正」が決まったこともあり、大きく動かれたのかなぁとも思います。

銀行法の改正とは何か?

thepage.jp

こちらの記事を要約すると、銀行には今まで金融庁の規制で、「銀行が事業会社に出資する際の上限は5%まで」という「5%ルール」なるものが存在しました。

バブルがはじけて大量の不良債権を抱えた経緯を持つ銀行は、銀行業務以外の事業に参入して経営の健全性が損なわれることがないように、国から厳しく規制されていました。

ですが、今年金融庁は規制を緩和し、他業種にも柔軟に出資ができるよう、銀行法を改正する準備に入ったとのことです。

今後数年以内にメガバンクによる金融ベンチャーの買収が盛んになる日も近いかもしれません。

特に電子マネーやネット通販の決済領域、ロボアドバイザーのWealth Naviなどの資産管理サービス、簡単安心!ビットコイン取引所 coincheckなどの仮想通貨の取引所サービスなどは、その対象となる可能性が高いと言えるでしょう。