金融とテクノロジー雑記

勉強になった本の感想など

海外の資産運用サービスMotif Investingとは?

資産運用

【2017年一部更新】

最もイノベーティブな米国のFinTech企業50という記事がありましたのでご紹介します。

ちなみにこちらは米国の企業とありますが、正確には米国で活躍している企業みたいです。

本ブログで紹介した企業や、今後紹介したかった企業もちらほら載っていましたので、今回は2つほど気になる企業を紹介することにします。

1. Motif Investing

www.motifinvesting.com

まず、Motif Investingは、その名前の通り、「個々の企業ではなく、企業を取り巻く“Motif(主題、テーマ)”に対して、少額の投資を行えるサービス」を提供しています。

サイトには“クリーンエネルギー”、“中国のインターネット業界”、“オンラインゲーム”といったテーマが一覧で表示されています。

各テーマには、関連する企業銘柄が設定され、テーマとの関連性の強さによりポートフォリオが設定される仕組みです。

ユーザーは、興味のある「テーマ」を選択して投資を行うことができ、30銘柄までは手数料は一律$9.95(=約1200円)のようです。

各テーマのポートフォリオが気に入らない場合、利用者自身で企業銘柄の割合を変更することもでき、更には自分でテーマの設定をすることもできるようです。

既存の投資信託の場合、入っている銘柄の割合を投資家側が自由に変えることはできませんが、Motifではそれが可能になります。

また、日本の既存の投資信託は手数料が大体3%程度ですので、10万円買ったら3000円程度は手数料がかかってしまいます。

一方、こちらのMotifは一律1200円です。更に、リターンも一月で10%以上のものもちらほらあるようです。

日本のロボアドバイザーサービス

ロボアドバイザー

ちなみにロボアドイザーサービスでは、日本の「お金のデザイン」さんは手数料1%、ウェルスナビさんも3000万円までは手数料1%のようです。

Motifもお金のデザインさんやウェルスナビさんと同じくボードメンバーが豪華で、多数の大手企業の役員がMotifに参画しているようです。

投資家にはGoldman SachsやJP Morgan Chaseなども入っていますので、非常に注目されているサービスと言えるでしょう。

株式投資のような「自分で調べて考えて投資する」というプロセスを省きたい方には、このようなほったらかしの資産運用サービスである、ロボアドバイザーは適しているのかもしれません。

日本で新しい形の資産運用は流行るのか?

資産運用

「Motif」や「Wealthnavi」のような新しい形の資産運用が、日本でも欧米のように流行るのかはちょっと分かりません。

何故かというと、日本人の多くは資産運用に対して「難しい」というイメージを持っているからです。ただ、今後の動向は要チェックだとは思います。

続いてもう一つ、気になるフィンテックサービスをご紹介します。

2. Credit Karma

www.creditkarma.com

Credit Karmaは「無料で自分のクレジットスコア(信用評価の点数)が分かるサービス」を提供しています。

ソーシャルセキュリティーナンバー(アメリカ国民の個人識別番号)をもとに、金融機関から集めた情報をかけ合わせてスコアを計算し、ユーザーにクレジットスコアとスコアを上げるアドバイスを一緒に教えてくれるサービスです。

ジャンルとしては個人の資産管理(PFM)に入るかと思います。

ちなみに、お金を持っている金融機関が顧客になっているが、このFinTechサービスの強味かと思います。

Credit Karmaは「クレジットカードやカードローン、保険商品などを扱う金融機関」から、通常の広告よりも精度の高い情報をユーザーに届ける対価として、広告料をもらっているようです。

また、アカウントを持つユーザー数が増加すると「広告掲載ができる枠」が増えますので、媒体の価値も上がっていきます

更に、新たなスポンサーとなる多様な金融機関を呼びこむ事も可能になっていきます。このビジネスモデルが急速な成長を生む源泉となっているようです。

以前参考にした記事がネット上から消えて?しまっていたので、こちらの参考記事だけ紹介しときます。 

FinTechTOP50 & KPMGのTOP100は要チェック 

www.forbes.com

ちなみにFinTech50の元記事はこちらです。KPMGも「FinTech100」を出していたので、今度詳しく見てみます。

フィンテック(FinTech)領域でも、中国は日本よりも先進的であることは明白なようですし、中国に関してはシャドーバンキングなど気になるトピックもあるので、いずれ中国についてはまとめようかと思います。