先日友人がマレーシアに行ったこともあり、ふと思い出したのでマレーシアのフィンテックについて書こうかと思います。
マレーシアのMOL PAY
MOL PAYは、東南アジア最大?のオンライン支払いシステムとのことです。
オンラインでの買い物に対して、クレジットカード、デビットカード、インターネットバンキング、MOLPay CASH(セブンイレブンでの現金支払い)などでの支払いを可能にしてくれます。
ちなみにこのオンライン決済に関しては、2014年にこんな記事がありました。
マレーシアのモバイル決済利用率は3%(2014年時点)
東南アジアでオンライン決済が浸透しない4つの要因 | SEKAI LAB TIMES(セカイラボタイムス)
上記の記事によると、マレーシアは下記のような状況です。
- インターネット普及率:61%
- クレジットカード浸透率:12%
- 銀行口座の浸透率:66%
- 携帯決済の利用率:3%
インターネット普及率はシンガポールに次いで東南アジアでは2番目に高い一方で、携帯決済の比率が非常に低いです。
記事から1年半ぐらい経っていますので状況は多少変わっていると思いますが、モバイル決済が浸透していない印象はあります。
ただ時間はかかれどオンライン決済、モバイル決済が伸びていく市場であることは間違いないでしょう。
MOLPay Cash
MOLPay CASHは上述の通りセブンイレブンで現金支払いを可能にしてくれるサービスで、Eコマース出店者には、顧客のセブンイレブンでの現金支払いがリアルタイムに通知されます。
こういう動画を見ると、コンビニは本当に「インフラ」だなぁと思います。
マレーシアの現金決済比率は34%(2015年時点)
マレーシア政府は2月、同政府内9割にあたる公的機関において購買調達の電子決済化を年末までに進める方針であることを発表しました。
財務副大臣は「これは政府によるキャッシュレスペイメントシステム構築推進の一環であり、現金決済を3~7%にまで下げる方針だ」と話しています。
現在マレーシアの現金決済比率は34%。
日本が未だに80%近い現金決済比率を維持していることを考えると、日本ってちょっと異常かもしれません。
若い人にはあまりピンと来ないかもしれませんが、インターネットだと安心できないので、まだまだオフラインで現金の取引をしたいというニーズが、年配の方には結構あるように思います。
実際僕が銀行時代に担当していた老舗の中小企業にはそういうニーズがあったりもしました。
あれから数年経っていますが、未だに日本のキャッシュレス化が急速に進んでいない現状を鑑みると、中々根強い思想なのだなぁとちょっと思ったりもします。
ちなみにスウェーデンの経済に占める現金比率はわずか3%らしく、世界で一番キャッシュレスが進んでいるようです。
日本のモバイル決済サービス
日本のスマホ決済領域のスタートアップで有名なのはやはりCoineyでしょうか?
CoineyはSquareの日本版のようなイメージですが、ふとリンクを貼ったらブクマ数が凄いことに気付きました。
日本はあまりこの領域にスタートアップのプレイヤーが多くない印象です。
大手がすでにいるからでしょうか?
今度もう少し詳しく調べてみようかと思います。