金融とテクノロジー雑記

勉強になった本の感想など

運を支配する(幻冬社)の感想 | サイバーエージェント藤田社長の名言

運を支配するの書評

最近新R25で記事が紹介されていたこともあり、サイバーエージェントの藤田社長と、雀鬼会の桜井会長の「運を支配する」を読みました。

こちらの本で印象に残った箇所を備忘録がてらメモしておこうかと思います。

結局はシンプルに考え、シンプルに行動するのが一番良い

もちろん仕事をしていく上で、「知識」と「経験」は必要です。

でも、自分が難しく考えすぎていると感じたら、昔、率直にものごとを見ていた頃のシンプルな感覚を思い出し、そこに戻るといいと思います。 

「自分のタイミング」で勝負しない

勝負所がくる前に勝負をすれば、本当の勝負所で動けません。"そのとき"がくるまで、仕事の質を落とさないよう、しのいでいる人にしかツキはやってこないのだと思います。

洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける

仕事のレースで脱落していく人を順番にあげると、① 忍耐力のない人、② 目標設定の低い人、③ 固定観念が強くて変化できない人 

力が入ると勝負に勝てない

勝ちたいと思いながら、力みをとる。

つまり、頭の片隅に勝ちたいという思いをしまって、忘れたかのように淡々とやるべきことをやる。それが結果を出すかどうかの、大きな分かれ目だと思います。

「ものすごく運がいい人」が続けていること 

「正しい選択」「正しい努力」を続けていけば、運は複利のように積み上がります。結局は、それをどれだけ続けていけるか。それが運の総量を決めているのだと思います。

キレればそこでゲームオーバー

成功している人、出世している人は皆、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでいるのです。「キレたらそこでゲームオーバー」。この言葉を覚えておいて、ギリギリの状況になっても、一瞬も自分を見失うことのないようにしましょう。

勝ち続ける極意

流れがいいときには雪だるま式に負けてしまう人の逆をやれば、雪だるま式に勝てるということになります。つまり流れが良いのだから、さらに大きく勝ちにいくなど攻め続ければ良いのです。

邪念のない直感は間違いない

仕事や人生、麻雀など人の心理が介在するものは、自分の頭で考えて合理的に判断できることばかりではありません。迷った時ほど間違えやすいものです。僕は経営では直感を信じると同時に、「迷ったら決断しない」というふうに決めています。

手を抜くことを覚えるとツキが逃げる

力の抜き方を覚えて仕事を流すようにやっている人は、仕事を始めたばかりで何もわからなかった頃を思い出し、丁寧に心を込めてやってみるといいと思います

心の揺れ

起業家にもっとも必要なのは「ハートの熱さ」ではなく、「ハートの強さ」だと僕は思います。思いが強くても、それだけではただの自己満足です。

批判や辛い孤独にも耐えられる心の強さこそが大事なのです。批判や孤独に弱い人は多数派に流されやすいですが、ハートの強い人は周りの人と価値観が違っても、簡単に惑わされることはありません。

 

揺れない心を身につけたければ、他人との比較ではなく、自分の中にある「意地」や「プライド」と向き合いましょう。それをなんども繰り返していくうちに、叩かれてもくじけない「強いハート」を手にすることができるのだと思います。  

想像すること

プレゼンを聞くと、そのビジネスマンが3段階のうち、どのレベルにいるかが一目瞭然です。まず長い時間、一方的に話す人は間違いなく「自分を相手にどう見せたいか」というレベルにとどまっています。

 

次に相手が何を望んでいるのかヒアリングに力を入れながら、それに応えるようにプレゼンする人は第2段階です。相手が何を望んでいるのか想像しようと努力しているということです。

 

さらに第3段階の力がある人になると、相手の立場を想像した上で、自分に何を期待しているのか、自分のことをどう見ているのかを想像し始めます。そういった人は常に相手から見て心地良い存在となります。

起業家にとってもビジネスマンにとってもとても示唆に富む内容が多かったので、定期的に読み返したいと思います。

特に最後の「想像すること」という章は、自分が第3段階になれているのか、深く考えさせられる内容でした。

創業者とマネージャー

自分が創業者で社長として働くのと、誰かの会社のマネージャーとして働くのは、経験上色々なことが違うなと感じています。

役割が違えば責任範囲や考える範囲も異なります。

社長と営業部長であれば、当然ながら社長は全体を見て意思決定しますが、営業部長であれば基本的には営業のエリアのことを中心に考えます。

これは役割分担といった意味では仕方ないのかもしれません。

ですが、誰もが経営目線は持っておいた方が良いですし、もし自分が社長だったらどうするのか、全体最適は何なのかというのは常に考えて働いていきたいなと改めて思った次第です。

人の成長

最近人の成長について考えることも多いのですが、基本的に人の成長は外部要因に左右されやすいと、個人的には考えています。会社員であればポジションが人を育てるという考え方です。

社長になったが故に社長っぽく人は変わっていくのであり、人が変わる大きな要因はその立場や責任範囲なのではないかなという考え方です。もちろん、適切な目標と裁量を与えることでも、人は成長するとも思います。

起業家であれば、事業のこと、人のこと、お金のこと、いろんなことに対して、どれだけ必死に考えて答えを出さないといけない状況に直面して乗り越えてきたかが、成長に繋がるのかもなあとも、最近会社の人と話していて思いました。