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元銀行員の金融とテクノロジー雑記

主に金融とテクノロジー(フィンテック・ブロックチェーン・ビットコイン)、投資(株式・FX・不動産)を学ぶために書いているただの雑記。

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フィリピンのモバイルマネーとビットコインサービス。

FinTech(フィンテック) FinTech(フィンテック)-アジア Bitcoin(ビットコイン)

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今回はフィリピンのモバイルマネーとビットコインサービスの状況について、フィリピン人にも色々と聞きつつ調べてみました。

フィリピンのモバイルマネーで有名なのは、大手キャリアのGlobeが提供するG CashとSMARTが提供するSmart Padalaでしょう。

また、著名なビットコインプレイヤーは、みなさんご存知のようにCoins.phやBuyBitcoin.phなどがあげられるように思います。

フィリピンのモバイルマネーの動向

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Smartphone users in the Philippines 2016 | Statista

みなさんご存知のようにフィリピンのスマホユーザーは急激に伸びており、ますます携帯電話を保持するフィリピン人は増えています。

そんな背景から、数年前から大手キャリアはモバイルマネーのサービスをフィリピン人に提供しています。

GlobeのG Cash 

www.globe.com.ph

SMARTのSmart Padala

smartpadala.ph

両サービスとも携帯にモバイルマネーをチャージできますので、銀行口座が不要なサービスです。銀行口座を作らずして、携帯でモバイルマネーを受け取ったり、請求書の支払いができたりと、なかなか便利なモバイルサービスです。

G CASHに関しては、日本からフィリピンへの送金はソフトバンクペイメントが取り扱っているようでした。

ちなみにGlobeとSMARTがフィリピンでの2大キャリアですが、フィリピンにはもう一つSun Cellurというキャリアもあります。現地のフィリピン人はSun Cellurの方が安いという理由で使ったりもしているようです。

suncellular.com.ph

これらの携帯は現地のローディングステーション(Sari Sari Stores)やコンビニなどでロードすることによって、通話やインターネットが使えるようになります。毎月200ペソ程度(500円程度)を支払うことで、携帯が使えるようになる仕組みです。

日本にはこのローディングの概念がありませんので、かなり違った仕組みで動いているようです。

フィリピンはまだまだ現金社会

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冒頭にフィリピンのモバイルトレンドとモバイルマネーの代表サービスについて紹介しましたが、そうは言ってもフィリピンではまだまだ現金での支払いが一般的です。

成人以上のクレジットカード浸透率は2016年時点でもわずか数%程度な状況です。

これには多くのローカルショップが未だにクレジットカードでの支払いを受け付けていないことや、フィリピン人のクレジットカードへのセキュリティ面の不安、フィリピン人の給与水準からクレジットカードを持てない人が多いことなどが理由に挙げられるでしょう。

ちなみに現地のフィリピン人の友人に話を聞くと、支払い時に金利を上乗せして支払う必要があるクレジットカードもあるそうで、むしろメリットが分からないとの回答もありました。

また、銀行口座の保有率も2016年時点でも30%程度。じわじわ伸びているといっても、多くのフィリピン人は銀行口座を保有していない状況です。

彼らは銀行を信用していないというのもあると思いますが、そもそも銀行に現金を預金するのではなく、現金は現金のままどこかに保管しておくようです。

そして更に、そもそも子供の世代にお金を残すという思想がないので、自分のお金は自分で使い切ってしまう傾向があるそうです。

親の世代は子供が働きだしたらその役割は終わりで、あとは子供が必死に働いて親に自身の給料の数十%を送金したりするようですので、日本とは大分お金に対する価値観も異なるのでしょう。

フィリピンのビットコインサービス

BuyBitcoin.ph

www.buybitcoin.ph

Coins.ph

coins.ph

そんな背景の中、モバイルに重点を置いているビットコインサービスもフィリピンでは当然生まれています。

Coins.phは以前も書きましたが、2014年に設立されたビットコインのスタートアップです。現在ではフィリピンだけでなくタイでもサービスを展開しています。

ビットコインウォレット、送金、請求書の支払いなどのサービスを提供していますが、実際のフィリピン内での知名度はまだまだ低い状況のようです。送金に関しては、Western Unionの方がまだ知られているとのことでした。

ただWestern Unionも銀行よりは手数料がいくらか安いものの、フィリピン人にとってはまだまだ手数料が高いとのことですので、徐々にビットコインを使用するフィリピン人ユーザーも増えていくのかもしれません。

ただもちろんそこには、そもそもの更なるインターネットの普及や、個々人のインターネットリテラシーの増加、サイバーセキュリティの向上などの問題が立ちはだかるでしょう。

当初個人的にはビットコインのようなサービスは新興国の方が浸透速度が速いのかもしれないと思っていたのですが、実際2017年では日本の方がビットコインはメジャーなものになりつつあるような気がします。

特にビットフライヤーの日経新聞への広告掲載など、他国よりも日本国内でのビットコインのプロモーションは盛んなようにも思います。

店舗に関しても、日本と比べてフィリピンでビットコインを取り扱っている店舗もcoinmapで見てもまだまだ少ない状況ですので、フィリピンに関してこの領域は本当にまだまだこれからなんだなあと思った次第でした。