【2017年8月一部更新】
今回もシンガポールのフィンテックスタートアップに関してです。
シンガポールのCapitalMatchとは?
CapitalMatchは文字通りP2P Lendingサービスのようです。
借り手側
- 金額:5万~20万シンガポールドル(400万~1600万程度)
- 期間:3か月、6か月、9か月、12か月
- 年間コスト:手数料と金利含めてローンの15~20%程度
- 審査スピード:数日以内
これらの条件を見ても利便性は高そうだなあという印象です。
銀行員の場合は、期間の短い貸出は収益よりも手間が勝ってしまうので、あまりやりたがらない事が多かったりします。賞与資金とかは期間が短かったりしますが。
年間コストはパッと見高そうですが、日本のソーシャルレンディング事業者も大体これぐらいの手数料はとっているのではないでしょうか。
投資側
- 年利15~25%(ものによる)
- ローカルビジネス支援が可能
ものによるのでしょうが、日本よりも投資商品としての利回りはパッと見よさそうです。
ちなみに融資フィンテックに関しては、先日こんな記事を読みました。
オルタナティブレンダーの危機
融資フィンテックは投資家から多額の資金調達を受けているが、その実態は、リスクマネジメントの素人集団が多い。
日本の数年先をいく欧米では、すでにフィンテックブームに陰りが見え始めており、融資フィンテックの分野も損失が拡大し始めているという記事でした。
ただ、日本のフィンテック融資プレイヤーに関していえば、社長が金融出身者ばかりなので、あまりそういうことにもならないのかなぁという印象です。
むしろ会社にIT側の人材が不足していそうな印象です。
この社長が金融出身者ばかりという話に関連して、日本のソーシャルレンディング事業者の中でも、全案件不動産担保型のラッキーバンクさんは今後も伸びそうだなぁと思っているんですが、個人的にちょっと気になっていることがあるので書こうかと思います。
日本のラッキーバンクの社長交代について
当初彼らのサービスが出てきた時に、記事にもあるように、当時の越後社長が金融出身だったので、金融庁もソーシャルレンディング事業の許可を出したのだろうなぁと思っていました。
ラッキーバンク・インベストメント(シリーズNo.1066)|会社の流儀BLOG
越後社長は、東北大学卒業後、北海道銀行に入行。
企業融資などで実績を積んだ後、ノンバンクへ移り飲食業経営にも参画した。融資する側・される側双方の立場を経験し、資金調達の敷居の高さを痛感したことが「Lucky Bank」誕生の契機になった。
ただ、気づいたら越後社長は会社からいなくなって(役員を退任しただけ?)おり、現在は不動産出身の26歳の田中さんが代表取締役として経営されているようです。
他に理由があるのかもしれませんが、越後さんは金融庁に事業の許可をもらうためだけに一時的に代表取締役として就任していたのだとしたら、正直かなり戦略的だなぁと思います。
まあいずれにせよ全案件不動産担保付きというのかなり投資商品としては固いと思いますし、奥山晴雄氏(取締役副社長)の経歴を見る限り信頼はできそうですので、今後もラッキーバンクさんには注視していこうと思います。では。