【2017年4月一部更新】
今回は主に「機関投資家による投資」と「資金調達」の分野のフィンテックサービスについてです。
機関投資家による投資(Institutional Investments)
この記事によると「機関投資家が投資する際の意思決定を助けるサービス」がこの分野に入るようです。
まあ要は投資情報サービスと言ってしまってもいいのかもしれません。
例えば、投資家とトレーダーのSNSやオープンな株価予想プラットフォームなどがあるようです。
機関投資家とは?
その前に機関投資家とは、「生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家」のことをいいます(参考記事)。
記事ではAddeparが紹介されていますが、個人的にはこちらの投資家向けSNSを運営している企業が気になっています。
SumZero
Investment Community | SumZero
機関投資家向けのサービスなのか、個人投資家向けのサービスなのか微妙なところですが、投資専門家が集まる世界最大のコミュニティのようです。
ヘッジファンドやミューチュアル・ファンド、バイサイドの投資家(〜投信、〜投資顧問と名の付いた会社や運用会社)など、1万人以上の専門家がこのコミュニティに参加しており、毎年何千件ものオリジナルのリサーチ情報をこのコミュニティで共有しているようです。
ちなみにベーシックプランやエリートプランなど、コミュニティに登録する際に選択するプランによって、入手できる情報も異なるみたいです。
僕が知らないだけなのかもしれませんが、日本にはこのような投資家コミュニティがあまり公だって存在しないような気がします。
恐らく「投資」と聞くと「怖い」「胡散臭い」という印象を持つ方が多いからだと思うのですが、何となく「日本人の国民性」と「投資」が根本的に馴染まないような気がしてなりません。
若い内に自分にあった資産運用スタイルを見つける
ただ、個人的には若い内からFXや株式投資に関心を持って実践していき、早いうちに自分にあった資産運用スタイルを見つける方が良いようには思います。
ちなみに個人的に株式取引でおすすめなのはSBI証券や楽天証券、GMOクリック証券あたりです。
最近はFXや株式投資だけでなく、ロボアドバイザーやソーシャルレンディングなどの新しい金融商品もありますので、まずは実践していくことをお勧めします。
資金調達サービス(Equity Finance)
「Equity Finance」は株式(=Equity)での資金調達ですので、資金調達というより「資本調達」と言った方が分かり易いかと思います。
要はベンチャーキャピタルや株式型のクラウドファンディングなどのサービスが、このジャンルには該当します。
「資金調達」と言ってしまうと「融資での借り入れ=Debt Finance(Debt:負債)」もイメージしてしまうので、「資本調達」という単語を用いました。
株式型のクラウドファンディングサイトは、日本ではクラウドバンクを提供する日本クラウド証券株式会社さんが有名です。
世界のサービスではこちらの「CircleUp」をご紹介します。
CircleUp
CircleUp: Investing private consumer companies, equity crowdfunding
サイトを見てみると、コンシューマープロダクト開発をしている米国企業がメインのようで、投資家はCEOと直接コミュニケーションをとれたり、無料でプロダクトのサンプルを手に入れたりできるようです。
Angel List
ちなみにエンジェル投資家とスタートアップを直接つなぐ「Angel List」もこちらの分野に入るかと思います。
Angel Listはこちらの記事にもあるように、ある種ベンチャーキャピタルの仕事を奪うような働きをしています。
日本ではまだエンジェル投資家と呼ばれる方々の数が多くないので、もう少しこのようなコミュニティが形成されていくのは先になるとは思いますが。
それでは今日はこの辺で。